国立中学校は、私立校と同様に中学受験の対象となるが、募集要項で過年度生受験や高年齢生徒受験を禁止している場合が多い。ただし帰国生徒の場合は年齢制限に1年程度幅を持たせている場合がある。学齢超過者でも教育委員会の許可は不要である。 一般的な中学受験案内書には、過年度生の受験可否はまず載っていない。ただし国立中学校については、過年度生あるいは高年齢志願者の制限について募集要項の通りに記載している本もある。 現在は学齢超過者が主対象のため、例外を除き全員が過年度生である。在日韓国・朝鮮人の中高年女性や、戦争の影響で小中学校に行けなかった人など、50代から80代の生徒も多いが、一方で元長期欠席者の受け皿として、10代や20代の生徒も増加している。ただし、形式的であってもすでに中学校を卒業している場合は入学できない場合もある。 前期課程は中学校と同様であり、後期課程は高等学校と同様である。ただし、数が少ないため中等教育学校特有の傾向があるかは不明である。 1979年に養護学校が義務教育となったが、それ以前には就学免除となる障害児が多かった。そういった理由があるため、義務化以前に学齢期を過ごした重度障害者は未就学のままである例も多い。それらの人に対して「学びの取り戻し」として入学を許可する例が増えてきている。 また、学齢を超過した在宅の重度障害者に対しても、訪問教育を行なっている場合がある。 公立高校は、基本的には都道府県ごとに募集要項が発表されるが、過年度生に対する入学規制は見られない。しかし建前では過年度生も入学可だが、実際は生徒指導上の理由などで受験後に入学不可になる場合もある。ただし単位制の学校では、過年度生にも幾分開放的な傾向があるようである。中学校卒業後の経過期間によっては内申書などの取り扱いが現役生と違う。 私立高校は、過年度生も入学可の学校も一部あるが、1年度ないし2年度の経過の場合のみ入学可の学校や、入学不可の学校も多い。傾向的には、入学偏差値が高いほど、つまり名門校と言われているほとんどの進学校では過年度生の入学が不可能な学校が多い。背景には過年度生を入れると現役合格をうたえないためと言われている。また、それらのいわゆる名門校の中には、高校募集がない「完全中高一貫校」も多い(この場合は過年度生のみならず中卒現役生でも入学できない)。また過年度生の受験を認めていても、現役生と同等に扱わないことを公表している高校もある。 国立高校は、私立校と同様に入学可の学校と入学不可の学校がある。また受験可否を現浪ではなく生年月日で指定している場合もある。 上記の様に過年度生が入学できない場合があるため、そういった人を対象にして、高校への過年度生入学について扱っている書籍が発行されている(以下を参照)。 総ガイド高校新入学・転編入 全国版(オクムラ書店) ISBN 4860530268 日本全域の国公私立高校へのアンケートの結果をまとめている。過年度生受け入れ可否も記載。5000校へアンケートしたと書かれているが、実際に書かれているのは1000校程度である。 中学卒・高校中退からの進学総ガイド(オクムラ書店)ISBN 4860530357 高校以外の進路も書いてある。個別学校の過年度生受け入れ可否はない。 親子で選ぶ志望校高校受験学校生活ガイド 首都圏(清泉図書)ISBN 490144610X この書籍には、首都圏のほとんどの私立高校の過年度生の受け入れ可否や、運転免許の取得可否などが記載されている。 高校受験案内 旺文社版 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・山梨 2005年入試用(旺文社)ISBN 4010090928 各私立高校の一部に一浪受け入れの可否が掲載されている。 一般の高校受験FX 書では、過年度生の入学可否が載っていないことも多い。載っていてもごく一部のみだったり(学研など)、一浪のみの記載だったり(上記の旺文社など)することもある。 旧制時代は高等小学校に一旦入学して再度受験するという者もかなりいた。(栗林忠道、井上靖等)。亦夏草冬濤に出てくるように留年するものも少なからずいた。そのため中には3歳も年齢が上の者と同じになって怖かったという体験談もある。 出身大学名よりも出身高校名が重視される地方では、進学校に不合格になった場合に浪人する生徒が多い。 特に福島県いわき地方などでは、学力評価の高い進学校の数が少ないため、弊害が指摘されている。[1]また、北海道では、元々地元志向が強く、さらに長期不況による経済的事情で私立高校を受験しない生徒が少なくないことからこのような傾向になる場合がある。 一方で、出身高校名が重視される地方でありながら、内申書の配点比率が高いため浪人生が少ない北海道や静岡県、愛知県、福岡県のような県もある。 特に愛知県では、首都圏や京阪神圏以上に国立大学への入学志向が高いが、これは高校入試での失敗をロンダリングするため、伝統の浅い高校の受験生が難易度の低い地方の国立大学を受験する傾向があるからで、名古屋圏の私立大学が育たない要因の一つとなっている。 北海道や福岡都市圏では公立高校の日経225 が極端に高く、ハイレベルの私立高校でさえ「私立」の一言で片付けられる程である。背景は福岡都市圏では不明であるものの、北海道では元々(高校進学に限らず、就職の面でも)地元志向が非常に強く、特に長期不況などの経済的な事情から、郡部や地方都市を中心に、親元からの通学を希望する親・親戚の意向が強く働いていることがあると言われている。 宮崎県の私立えびの高原国際高等学校では、過年度生しか入学を認めていない。同校は中退者を主対象にしているためである。 過年度生の受験に当たっては、医師による健康診断書の提出を求める場合も多い。 2003年4月入学者123万4747人のうち、過年度の中学校卒業者、過年度の中等教育学校前期課程修了者は3415人である。すなわち過年度生は0.28%(+中学部など)存在する。大部分の学校では、過年度生は存在しないか少数である。 2003年4月入学者3万3280人のうち、過年度の中学校卒業者、過年度の外為 教育学校前期課程修了者は7893人である。すなわち過年度生は24%(+中学部など)存在する。現役生よりもむしろ過年度生の方が多い学校も多く、学校によっては成人特例入試として20歳以上の出願者に学科試験無しでの入学を認めている場合がある。ただし中央大学高等学校のように、現役生が多い場合もある。 生涯学習などの観点から、基本的に年齢の上限はない。 工業高校の専攻科(短大・専門学校と同等)では、高校既卒の技術者を対象にした教育が行われており、40代ぐらいの生徒も多い。 基本的には全日制高校と同様である。 2003年4月入学者1万1335人のうち、2003年3月の中学校卒業者は1万1279人である。すなわち過年度生・中等教育学校前期課程修了者・中検生などは0.49%存在する。(元統計では、入学者には5月1日時点の非在籍者は含まれていない) 2003年4月入学者2万2929人のうち、2003年3月の中学校卒業者及び中等教育学校前期課程修了者は9894人である。すなわち過年度生・中検生などは57%存在する。